人気ブログランキング | 話題のタグを見る

別府の竹製品専門店 需要低迷で閉店

http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123854577171.html別府の竹製品専門店 需要低迷で閉店_e0113829_2393125.jpg

 別府市石垣東の「竹芸ギャラリー貴嶋(きしま)」が三月いっぱいで閉店した。竹製品を専門的に扱う県内では数少ない店舗。観光ルートの一つにもなっていたが、竹製品の需要低迷に不景気が重なり、「先行きが見えない」と看板を下ろした。 

 別府の竹製品が伝統的工芸品として親しまれるようになる中、市内の竹卸業者が一九八一年に開いた。花かごなどの工芸品、竹ばしなどの日用品の販売に加え、「日本竹の博物館」を併設して広く竹文化を紹介。当時、店内は団体客らであふれたという。
 だが、プラスチック製品の登場や同市を訪れる観光客の減少などから、売り上げは年々減少。竹卸業者が運営から手を引いた後、元社員有志が二〇〇五年に運営会社を設立して継続。温泉の魅力を紹介する博物館を設けたり、人員削減などで努力を続けたが赤字は続き、〇八年十二月には由布市湯布院町の「アールコーポレーション」が経営を引き継いでいた。
 市内でも竹製品を販売する土産品店などは減り、今ではごく一部でしか購入できない。業界関係者からは「販売の場が消えていくのは残念」と閉店を惜しむ声も出ている。
 竹卸業者が運営した時代から店で働いてきた筒井好洋(たかひろ)専務(40)は「団体旅行客の減少で客足が落ち、売れるのは低価格の物が中心になった。職人の不足で安定的に商品を確保できなくなったことも大きい。時代の流れには逆らえない」と話している。

【写真】3月末で閉店した別府市石垣東の「竹芸ギャラリー貴嶋」。市内では最大級の竹製品専門店だった
by mo_gu_sa | 2009-04-01 09:25 | 大分


<< 原鶴温泉、農村民泊…… 観光浮... ハーモニーランドに温浴施設 1... >>