http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/74417
串間市の温泉施設「串間温泉いこいの里」の指定管理者で、同市などが出資している第三セクター「串間リフレッシュビレッジ」(社長・鈴木重格市長)が経営難から今年3月末で解散する。市は4月からの新指定管理者を公募しているが、解散に向け、累積赤字の穴埋めに1000万円の公的資金を投入。社長を務めてきた歴代市長の責任を問う声も出ている。 ■株無償譲渡し公的資金投入 歴代市長の責任問う声も 市によると、同社は2008年3月期決算で累積赤字が約5270万円に膨らみ、資本金の5100万円を上回った。09年3月期決算ではさらに1300万円増える見通しで、抜本的な経営改善策も見いだせないことから、市は三セクによる運営継続を断念。赤字を埋め円滑に解散させるため、市が保有する540株(額面2700万円)を三セクに無償譲渡し、施設運営費補助の名目で1000万円の投入にも踏み切った。 レストランや宿泊施設、コテージを併設する「いこいの里」は市が約17億2000万円かけて1996年に開業したが、歴代市長が社長を務めてきた三セクが単年度黒字を計上したのは4期だけ。1000万円を超える単年度赤字も2期あった。近隣のライバル施設との競合で、利用者は97年の30万人をピークに減少し、昨年度は約20万9000人まで落ち込んでいる。 このため、市民からは鈴木市長をはじめ、これまで社長を務めた歴代市長の監督責任を問う声が出ている。公的資金投入などを審議した13日の臨時市議会でも「鈴木市長は公的資金は使わないと言ってきたはず」などと責任問題をめぐり紛糾し、深夜になってやっと可決している。 武田憲昭副市長は「公的資金投入、解散は市として苦渋の決断だったが、市民の貴重な財産である温泉の運営継続に必要だった。新年度からはしっかりとしたノウハウをもった団体に運営してもらいたい」とした。 27日に現地であった指定管理希望者への業務説明会には県内外の計12社・団体が参加。宮崎市の観光会社役員(39)は「周辺には都井岬や幸島といった観光スポットもあり、戦略的な情報を発信すれば、黒字化は十分に可能」と話した。 【写真】(左)27日に行われた「串間温泉いこいの里」の業務説明会 (右)再建のため新指定管理者を募集している串間市の「串間温泉いこいの里」 =2009/01/31付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa
| 2009-01-31 01:47
| 宮崎
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