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別府八湯・名人への道:/26 芝居の湯(上野口町) /大分

◇冬至はユズ湯に
http://mainichi.jp/enta/travel/news/20090109ddlk44040612000c.html

 「冬至にはユズ湯に入るんやで」。年の瀬も押し迫った12月21日、妻が長女日向子(3)にユズ湯の風習を教えようとした。「冬至? じいじ(祖父)みたいやな」と日向子。まったく理解していないみたいだ。そこでユズ湯の取材を兼ねて芝居の湯に出かけた。

 ます席や回り舞台を設けた多目的ホールや談話室などを持つ市民いこいの場として95年に出来上がった市コミュニティーセンターの一角に作られた市営温泉だ。昨年は約2万人が多目的ホール、4万6000人余りが温泉を利用した。

 江戸時代の建築様式を思わせる白壁作りの落ち着いた雰囲気の入り口をくぐり、階下の大浴場の湯につかると、窓の外には落ち着いた雰囲気の石庭が広がる。うどんや焼きそばなどを食べられる食事処も併設し、毎週日曜日朝には新鮮な野菜の直売もある。

 管理する市綜合振興センターの吉野仁管理部長は「自家製の布袋でお湯をろ過して湯船に入れているので、湯がきれい。それも人気の秘密のようです」。周辺住民はもちろん、大分市内などからしばしば訪れるファンも多いという。

 ガラッと引き戸を開けて浴室に入った。日向子は大喜びで叫んだ。「わぁ、ミカンがいっぱい」。それがユズなんだってば……。

  ◇  ◇

 筆者と日向子は先日、32湯入浴を達成し、温泉道4段に昇段した。【祝部幹雄】

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 堀田地区の源泉から市中心部に湯を送る「市営給湯」を使った単純泉。源泉温度は約65度。大きな浴槽は42度とやや熱めだが、打たせ湯は38~39度で子どもでも入りやすい。市営温泉で唯一、食事処も併設している。営業時間は午前11時~午後9時で入浴料は大人260円、小学生120円。問い合わせは0977・24・5320。

毎日新聞 2009年1月9日 地方版
by mo_gu_sa | 2009-01-09 00:00 | 大分


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