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選挙:山鹿市長選/山鹿市議選 市長選、中嶋氏が無投票で再選 /熊本

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090119ddlk43010208000c.html

 ◇手腕問われる3大事業
 山鹿市長選と市議選(定数30)は18日、告示された。市長選は現職の中嶋憲正氏(58)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、中嶋氏の無投票再選が決まった。旧山鹿市と鹿本郡4町の合併による新山鹿市誕生から4年。中心市街地再生や医療体制の確立など課題が山積しており、中嶋市政は難しい2期目のかじ取りを迫られる。【西東靖博】

 ◆旧市部に集中

 中嶋市長は「無投票当選は市民の私への叱咤激励だ」と語り、人づくり教育や小児救急医療態勢の整備、商業支援など六つの基本政策を打ち出している。最大の課題は、旧市中心部に集中する三つの大型事業だ。中心市街地活性化の核となる複合商業施設「プラザファイブ」再生▽昨秋着工した市立病院の改築工事▽3月に基本構想を示す新庁舎建設。投資総額は計100億円近くになる。

 ◆プラザ再生

 1975年に開業したプラザファイブは商業施設と市営温泉「さくら湯」、市民会館、住宅などが入る。だが施設は老朽化し、入居店舗数は最盛期の110店から半減した。

 再生計画によると、1万600平方メートルの敷地と建物のうち「さくら湯」と市民会館を解体し、商業施設を全面改装する。総事業費は18億円で、市が4億9000万円を負担する。施設を運営する山鹿温泉商店街は「懸案だった核店舗の大型スーパー出店が近く正式に決まる」と言い、2月着工、今秋完成を目指している。

 また「さくら湯」は市の事業として復元する計画で、市は別に費用負担を迫られることになり、論議を呼びそうだ。

 ◆市立病院改装

 老朽化した病棟の改装は11年3月までに終わる。総事業費40億円は病院事業債と過疎債の借金で賄う。医師不足で赤字経営に陥った病院は07年度末の累積赤字が6億200万円。今年度末には8億5700万円に膨らむ見通しで、市財政の重荷になっている。

 診療科は10科で、常勤医は15人。03年から8人減った。特に小児科、産婦人科医不在の影響は大きい。「県北の中核病院を守る」とする中嶋市長は、地域小児救急医療の確保を重要政策として掲げる一方、独立行政法人化など経営形態の変更も視野に入れており、最終判断を迫られる見通しだ。

 ◆新庁舎建設

 JA鹿本本所を含む現本庁舎一帯が建設予定地。14年度までに建設する方針で、事業費は40億円。やはり借金となる合併特例債を活用する。

 3大事業を抱えた中嶋市政に「正念場は最初の2年。市の浮沈はここで決まる。市長の指導力が問われる」との指摘が出ている。

 ◇市議選には34人立候補
 山鹿市議選には34人が立候補を届け出た。内訳は現職24人と新人10人で、党派別では民主、公明、共産各1人、無所属31人となっている。

 投票は25日午前7時~午後7時、市内33カ所であり、午後8時半から市カルチャースポーツセンターで開票される。

 17日現在の有権者数は、4万8014人(男2万2256人、女2万5758人)。

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 ◇山鹿市長略歴
中嶋憲正(なかしま・けんせい)58 無現(2)

 山鹿・植木広域行政事務組合管理者▽菊池台地用水土地改良区副理事長[歴]鹿本町長▽鹿本高
by mo_gu_sa | 2009-01-19 13:01 | 熊本


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