http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20090117ddlk40040442000c.html
筑紫野市の筑紫野市商工会(帆足忠勝会長、会員約1700人)は、今年から「紫」をキーワードにした地域興しに本格的に取り組む。紫は癒やしの色、高貴な色とされる。地域に紫の花を植え、紫の野菜を使った料理、紫草の染め物などを開発して、「まち全体を紫で彩り、元気にしよう」と取り組む。 商工会は、07年度の国の地域資源活用企業化コーディネート活用等支援事業に申請した「二日市温泉の活性化と、紫をキーワードにした特産品開発」が採用されたことから、学識者や事業者など27人で委員会をつくり、まず地域を見つめ直すことから検討を始めた。 九州国立博物館(太宰府市)に最も近い温泉で、歴史ある二日市温泉が衰退している。1889(明治22)年3月まであった紫村が今も紫として地名に残り、絶滅危惧(きぐ)種となっている紫草がかつて自生していた。根は紫染めの染料として奈良、平安時代の大宰府政庁(太宰府市)に税として納められていた--などの特徴があり、それらを生かす「紫プロジェクト」を計画した。 昨年から紫草やツルムラサキ、紫芋、紫黒米などの試験栽培を始めた。難しいと言われる紫草の育成にも成功した。またツルムラサキは、夏場は温暖化防止にグリーンカーテンとして市内の幼稚園や保育園15園などで植栽。食材としても栄養価が高く温泉料理や染料としても利用する。さらに紫芋を材料にした食前酒、紫黒米の利用などもアイデアに上がっている。 昨年9月には温泉と紫の街づくりシンポジウム、紫の衣装を紹介するファッションショーを開いた他、09年紫の花カレンダーを作るなどして、地域には“紫の輪”が少しずつ広がっている。帆足会長(73)は「紫は癒やしの色。不況の中だけに地域が紫で元気になるよう今年は前進の年にしたい」と夢を膨らませている。【川上敏文】 〔福岡都市圏版〕 毎日新聞 2009年1月17日 地方版
by mo_gu_sa
| 2009-01-17 16:00
| 福岡
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