別府のラクテンチ月末閉園、経営譲渡交渉が白紙に戻る

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 大分県別府市の老舗遊園地「別府ワンダーラクテンチ」を運営する遊戯機器メーカー・岡本製作所(大阪市)は5日、経営譲渡先として基本合意していた不動産業・九州観光ホーム(大分市)との交渉が白紙に戻ったことを明らかにした。岡本製作所は、今月末で閉園し、再開に向けてほかの企業と交渉を行う。

 別府ワンダーラクテンチは「ラクテンチ」として1929年に開業した。岡本製作所は入場者が減り続けていた2003年、経営を引き継いだが好転せず、今年8月末での閉園を決めていた。しかし、九州観光ホームが経営に名乗りを上げたため、11月末までの営業延長を表明していた。

 岡本製作所は「先方の経営状態などを勘案して契約を断念した。早いうちに譲渡先を見つけて開園させたい」としている。

 ◆市民や観光関係者、再び落胆
 別府市の老舗遊園地「別府ワンダーラクテンチ」を運営する遊戯機器メーカー・岡本製作所(大阪市)が今月末で閉園することを明らかにした5日、市民や観光関係者に再び落胆が広がった。

 同社から経営を引き継ぐことで基本合意していた不動産業・九州観光ホーム(大分市)は、契約調印を予定していた8月末、園内でのケーブルカー運行の手続きが遅れていると説明。当時、同社の伊藤明和社長は記者会見で「破談はしていない。後は判を押すだけだ。11月には引き継げる」と強調していた。

 この日、岡本製作所は「相手の経営状態を勘案して断念した」と説明したが、伊藤社長は「寝耳に水。断念する意思はない」と話し、言い分に食い違いを見せた。

 別府市のある職員は「ケーブルカーの認可申請をしたという話を聞かなかったので、こうなるかもしれないと思っていた」と言う。

 東京商工リサーチ大分支店は「遊園地は、時代に合わせた設備の投資が必要。簡単に事業としてめどが立つものではない」と指摘する。

 80年近い歴史を持つ遊園地に市民の愛着は深い。

 子どもが幼いころよく訪れたという市内の主婦(66)は「最近生まれた孫が、大きくなったら連れて行きたかったのに」と肩を落とした。市旅館ホテル組合連合会の上月敬一郎会長(60)は「祖父母の代から続く遊園地の閉園には、寂しさを感じる」と語った。

 同園は5日、休園日だったため、ケーブルカー乗り場もシャッターが閉められたままだった。

【写真】休園日でシャッターが閉められたままの別府ワンダーラクテンチ(5日)

(2008年11月6日 読売新聞)
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by mo_gu_sa | 2008-11-06 00:00 | 大分


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