http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/080820/gnm0808200315001-n1.htm
県衛生環境研究所は19日、オゾンを用い、温泉の成分などを損なわずに、レジオネラ菌などの細菌を死滅させる温泉水浄化装置を開発したと発表した。温泉施設を原因とした感染症の蔓延(まんえん)を防ぐことなどが期待される。 研究所によると、温泉施設などでは、衛生管理に不備があると、肺炎を引き起こすレジオネラ菌などが増殖するという。県内でも2月、前橋市内の温泉施設で60歳代の男性が、レジオネラ菌が原因とみられる肺炎を発症。過去には死亡事例もある。 また、温泉の湧出(ゆうしゅつ)量には限りがあるため、何度か利用する循環方式を採用する温泉施設があり、塩素系の消毒薬を用いて殺菌するケースが多かった。しかし、塩素系の消毒薬には、鼻を突く独特な臭気があるため、「温泉の情緒を損なう」などの指摘が出ていた。 今回開発された装置では、消毒薬の代わりに酸化力の強いオゾンを使用。細菌は、オゾンと接触することで細胞壁が破壊され、分解される。1分間で約80リットルを処理でき、中規模な温泉旅館で採用されている露天風呂程度まで対応できるという。 オゾンは無臭で、伊香保温泉の茶色い硫酸塩泉「黄金の湯」を用いた試験でも、温泉が色落ちすることはなかった。コスト面でも初期投資費用を除けば、塩素系の消毒薬を使用した場合と大差はないとされる。 研究所は今後、県内の温泉施設の実態に合わせて利用方法を検討し、実用化に向けてデータ集積などを進める考え。
by mo_gu_sa
| 2008-08-20 03:16
| 温泉一般
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