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ホタル温泉地、今年も繁殖に取り組む

http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_121340840159.htmlホタル温泉地、今年も繁殖に取り組む_e0113829_23332181.jpg

 毎年六月に「ホタル祭」を開いている九重町の「町田川と宝泉寺温泉郷にホタルを育てる会」は、同温泉地一帯の河川に生息するゲンジボタルを増やすため、会員らが種ボタルを採取し、繁殖に取り組んでいる。
 
 同温泉でのホタル養殖は、地元で旅館を経営していた矢野義馬さんが昨年春に亡くなるまで四十年近く続け、町田川やその支流でホタルが増え続けてきた。”ホタル温泉地”としての存在感を維持していこうと、育てる会を中心に矢野さんの遺志を引き継いだ。
 種ボタルの採取は五日夜、会員のほか、児童がホタル養殖を学習している淮園小学校の教諭らも参加。町田川流域で約四百匹の雄と雌を集め、産卵させるためプラスチック製の容器で育てている。
 ふ化後に育った幼虫は七月中旬から八月にかけて、それぞれ会員が手分けして町田川の本流を中心に幅広く放流。淮園小学校の養殖池にも放ち、種ボタルも川に戻すことにしている。
 メンバーの矢野陽一さんは「種ボタル集めだけでなく、餌になるカワニナ採りなどの作業にも会員が力を合わせている。幼虫の放流後は、地元の観光協会と協力して川の清掃もし、ホタルが育つ環境を整えている」と話していた。

【写真】殖のため容器に入れて管理しているホタル
by mo_gu_sa | 2008-06-14 10:48 | 大分


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