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ブラックバスなどの外来種繁殖で、ワカサギなどの在来種絶滅が危惧されている武雄市の池ノ内湖に、外来種を駆除するための産卵床が設置された。外来種が卵を産みやすい環境をつくり、産み付けられた卵を処理して繁殖を抑える作戦だ。 産卵床は花苗のトレーに砂利を敷き詰めたもの。ブラックバスなどの習性を利用し、プラスチック製カバーで三方を囲み、砂利に卵を産み付けさせる仕組み。同湖付近の住民らでつくる「武雄温泉保養村の環境を考える会」が70個を製作した。 産卵床は会のメンバーや武雄高科学部の15人が設置。観察用の自作の筒で水中の様子を確認しながら、水面から深さ1メートルの位置に空のペットボトルの浮力を使って固定した。 湖では10年前の調査でウナギやワカサギの生息が確認されていたが、近年は外来魚の流入のため激減。同会では、このシステムで成果を挙げた宮城県伊豆沼の取り組みを参考にした。 産卵床は数日おきに引き上げられ、卵は生ごみ処理機で堆肥(たいひ)化される。同会代表の林一男さん(74)は「試験的な取り組みだが、成果を上げて生態系の保護につなげていきたい」と話している。 【写真】外来魚駆除を目的とした産卵床設置に取り組む「武雄温泉保養村の環境を考える会」のメンバーら=武雄市の池ノ内湖
by mo_gu_sa
| 2008-04-04 07:55
| 佐賀
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