http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200803070227.html
岩国市由宇町の「ゆう温泉」は、太陽熱エネルギーで冷泉を温める設備を導入した。原油高騰が続く中、従来の重油ボイラーに代わる新たなクリーンエネルギーとして着目。友田洋社長(65)は「環境にやさしい温泉として全国にPRしたい」と意欲を見せる。
施設の屋上に、縦1.6メートル、幅1.3メートルのステンレス製パネル18枚を設置。パネル上に長さ1.5メートル、直径5センチのガラス管約200本を敷き詰め、管の中を循環する冷泉を太陽熱で温める仕組み。湯は保温タンクにためて、露天風呂や大浴場に供給する。総事業費は約3000万円。
同温泉はこれまで、20度の冷泉を重油ボイラーで温めて使用してきた。新設備の導入後は、夏場には90度、冬場も50度程度まで冷泉を加熱できると試算。今後はボイラーと併用し、燃料費の削減に生かすという。
【写真説明】由宇温泉の屋上に設置された太陽熱エネルギー設備