http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080119/06.shtml
長崎県島原市下折橋町の県立島原農業高(金子正司校長)の食品加工部の生徒たちが、地元産の甘夏と島原温泉水を活用した「温泉マーマレード」を開発した。温泉水を使う新製法で製造にかかる時間を大幅に短縮し、薬品を使わないため安全性も高いという。 新製法は約一年がかりで研究し、このほど特許を出願。甘く、風味豊かなマーマレードが完成し、「島原の新たな名物に」と期待している。 マーマレードは甘夏の果汁と皮、砂糖に加え、食物繊維の一種であるペクチンを加熱、濃縮して製造。ペクチンは皮の白い部分と果肉を包む袋に含まれる。従来の製法では、ペクチンを抽出するために皮の白い部分と袋を塩酸に一昼夜漬け込み、洗い流した後、クエン酸で煮沸していた。 生徒たちは、昨年研究していた島原温泉水による「おから」の溶解処理技術をヒントに試行錯誤を重ね、新製法を開発。皮の白い部分や袋を温泉水に漬け、四十分間煮沸するだけでペクチンを抽出できるようになった。昨年六月に試作品が完成し、商品化に向け準備を進めてきた。 島原半島産の甘夏を使い、食品科学科の生徒たちが年間三百-四百本を製造。価格は一瓶四百円(二百五十グラム入り)。四月から、同校で開かれる「スクールショップ」で販売する予定。 食品加工部長の田中雄祐君(17)と園田加菜美さん(17)=いずれも食品科学科二年=は「安全でとてもおいしい。島原の新しい特産品になってほしい」と話した。 【写真】島原農業高の田中君(左)と園田さんが新製法で作った「温泉マーマレード」=長崎県、島原市役所
by mo_gu_sa
| 2008-01-19 00:00
| 長崎
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