http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071223160442.asp
県は二十二日までに、初となる「地中熱利用推進ビジョン」の素案をまとめた。県内での地熱活用事業モデルとして、(1)住宅での冷暖房(2)公共施設での冷暖房(3)道路、歩道の融雪(4)ハウス農業での暖房(5)温泉熱を利用した発電-などを提案。市民生活に身近なモデルを多く示し、県内全域での導入促進を目指す内容となっている。 二十一日に札幌市で開いた同ビジョン策定委員会で示した。来年一月開催の次回委員会で承認を受けた上で成案となる。県は地熱資源の活用を、化石燃料の消費量を抑え二酸化炭素の排出を削減する有効策の一つとみており、二〇〇八年度以降、ビジョンで示した事業モデルの普及啓発に乗りだす予定だ。 素案では、当面利用可能な地熱資源を(1)地下十-百メートルの「地中熱」(二〇-五〇度程度)(2)地下百メートル-一キロの「低温熱水」(五〇-一〇〇度程度)(3)地下一-一・五キロの「中高温熱水」(八〇-二二〇度程度)―に大別した。 このうち地中熱では、本年度県内で行った地下水調査などの結果を踏まえ、「弘前、黒石付近は浅い地層での地下温度が高く、地下水の流速が高いので、地中熱による暖房に有利」としている。 その上で、不凍液を循環させて地中熱を取り出し、ヒートポンプを使う、戸別住宅や公共施設での冷暖房、歩道の融雪システム、ハウス農業暖房などを提案。 中高温熱水については、青森市下湯地域を「開発有望地域」とし、温泉水を使った「バイナリー発電」(アンモニアなど沸点の低い媒体を使った発電)の実現を目指す。
by mo_gu_sa
| 2007-12-23 16:04
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