http://mainichi.jp/area/kagoshima/archive/news/2007/12/16/20071216ddlk46070321000c.html
◇客の声に改善点探る--佐々木正時さん(61)=指宿市湊3 「どちらからですか?」 テーブルを自らあいさつに回る。外国人観光客相手には、英語に、中国・台湾語、時にはインドネシア語も。会話の中から、料理やサービスなどへの反応を探る。「改善点を探るには、お客さまの生の声が一番」と言う。 国内外で活躍した元ホテルマン。鹿児島東急ホテル総支配人の退任を機に、指宿市の支配人公募に応募、4月に着任した。自宅は札幌市で、単身赴任。「焼酎と、温泉が気に入ったから」と笑う。 回転式そうめん流し発祥の地の唐船峡。南薩観光の人気スポットだが、近年、売り上げは右肩下がり。初の民間出身の支配人に期待されたのは、経営立て直しだ。 ホテル仕込みの接客マニュアルを従業員に押しつけたりはしない。あいさつなど基本動作を促す。「難しい指導は必要ない。気持ちよく食事し、帰ってもらう。とにかく、『基本を大事に』と」 取り組んだ改革はさまざまだ。「まずは清潔感を」と、配ぜんの女性の長靴をやめた。アロハシャツを夏の制服にした。各種のバリアフリー対策も。また、空席案内は、着任直後に受けた客の苦情がきっかけだった。サービス業での基本ばかりで、「やはり、餅は餅屋」と、自負も示す。 経営改革の柱は、シーズンオフの冬場対策。釜飯など温かい冬メニューを導入し、効果を上げつつあるという。「いきなり増収は無理。まずは減収を止める」と意気込む。 支配人は3年の期限付き。市からの宿題は、唐船峡の今後の方向性を探ることだ。「せせらぎや清流をもっと身近に感じ、食事できるように。地元の人が自慢できる施設にしたい」 九州新幹線が全線開通する2011年を視野に入れ、新しい唐船峡への夢をふくらませる。【神崎真一】 毎日新聞 2007年12月16日
by mo_gu_sa
| 2007-12-16 13:01
| 鹿児島
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