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在来種の敵、“根”から退治へ―。武雄市の保養村内にある池の内湖で生息が確認されているブラックバスやブルーギルといった外来魚の駆除を目的とした産卵床の製作が18日、始まった。外来魚の産卵が始まる来年3月ごろから同湖の周囲に設置し、本格的な在来種保護に乗り出す。 同湖にはコイやフナのほか、約10年前にはウナギやワカサギの生息も確認されているが、近年はブラックバスやブルーギルの流入が目立ち、生態系の急激な変化が懸念されている。 産卵床は、花苗のポットトレーに砂利を敷き詰め、プラスチック製のカバーで三方を囲い込んだもの。砂利に産み付けられた外来魚の卵を定期的に引き上げて、ふ化を防ぐ。同湖の付近住民らでつくる「武雄温泉保養村の環境を考える会」が春までに約70個を製作する予定。釣り愛好家に再放流禁止を呼びかけるため、成魚を堆肥(たいひ)化する処分機も併せて設置する。 全国では宮城県の伊豆沼のように、産卵床設置によってブラックバス駆除に成功した事例もあるが、ブルーギルへの「効果」は設置後の検証が必要となる。同会の林一男代表(73)は「実験的な側面もあるが、外来魚の数をこれ以上増やさないことが重要。ハヤ釣りが楽しめた昔の生態系を取り戻したい」と話す。 【写真】外来魚駆除を目的に、産卵床の製作を始めた「武雄温泉保養村の環境を考える会」のメンバー=武雄市の池の内湖
by mo_gu_sa
| 2007-12-19 08:00
| 佐賀
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