人気ブログランキング | 話題のタグを見る

馬原投手:国立ハンセン病療養所で祝賀会 熊本・合志

http://mainichi.jp/enta/sports/news/20071209k0000m040145000c.html

 パリーグセーブ王おめでとう。結婚おめでとう--。福岡ソフトバンクホークスの馬原孝浩投手(26)を迎え8日夕、熊本県合志市の国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園(けいふうえん)」でささやかな祝賀会が開かれた。入所者が温泉ホテルで宿泊を拒否され、恵楓園全体が傷心のどん底にあった04年、馬原投手が入所者全員に激励金を贈って以来の交流が続いており、約20人の入所者が温かく馬原投手を迎えた。

 馬原投手は毎年末に恵楓園を訪れるが、この日の出迎えは馬原投手にも“サプライズ”だった。会場には「祝・結婚・セーブ王」の横断幕。そして「ハッピーバースデートゥーユー」の合唱と小さなケーキ。8日は馬原投手の誕生日だった。

 馬原投手は今月、同じ熊本県出身の元テレビ西日本(福岡市)アナウンサー、畑野優理子さん(26)とゴールインしたばかり。結婚式はまだだが「式の練習たい」と入所者から包丁を渡され、馬原投手は「ケーキ入刀」の練習までやった。

 宿泊拒否問題は当時、入所者への偏見を明らかにもした。園には「ホテルの判断は当然」「偉そうにするな」などと心ない中傷が殺到。そんな中、高校時代に恵楓園のグラウンドで練習していた馬原投手は「胸が痛む」と、入団時に地元後援会からもらった30万円のせんべつを入所者に贈った。

 太田明・元入所者自治会長は「あれでみんな一気に明るくなった」と振り返る。しかし、今は、馬原選手にとって入所者が心の支えだ。「不振の時など、皆さんからの手紙やビデオが励みになる」。そして、入所者の一人が「今度は美人妻を連れてきなさい」と言うと、馬原投手も入所者も全員が笑顔に包まれた。【山田宏太郎】
by mo_gu_sa | 2007-12-09 02:27 | 熊本


<< 復興願い 竹ほたる/宮之城温泉街 原油高騰でもみじまんじゅう値上... >>