http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100901000704.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/54019.html
環境省は9日までに、温泉の排水からフッ素やホウ素を分離する除去装置メーカーに対し、技術の開発支援に乗り出すことを決めた。水質の改善に役立てるとともに、メッキ業者などに販売して有効活用するのが狙い。本年度中に専門家らによる検討会を設置する。
フッ素やホウ素は国内の多くの温泉に含まれているとされ、水質汚濁防止法で規制物質に指定されている。
環境省によると、現在の分離装置は、温泉旅館1軒当たり数百万-数千万円掛かり、小規模業者には負担が重い。このためホウ素で本来の排出基準より50倍、フッ素で約2-6倍に緩和された暫定基準が適用されており、ほとんどの温泉排水が未処理のまま川に流されているという。
同省は2010年に本来の基準に近づける見直しを行う予定。温泉旅館の負担軽減のため、この2物質を低コストで除去する技術の開発が課題になっていた。