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九重町田野の九重”夢”大吊橋の入場者数が十六日午前、オープン十カ月半で二百万人を突破した。当初、年間三十万人を想定していたが、約七倍の集客力に、坂本和昭町長は「県内でこんなに早く二百万人を達成できた施設はほかにないのでは」と喜んでいる。 二百万人目となったのは大分市の会社員沙藤秀典さん(32)一家。妻かおりさん(30)と長男大輝君(5っ)、長女仁来ちゃん(2っ)=ともに南春日保育所=の四人で訪れた。 大吊橋のたもとで行われたセレモニーで坂本町長らから温泉宿泊券や年間フリーパス券、町内農産物の詰め合わせなどがプレゼントされた。 かおりさんが町内菅原出身のため、里帰りを兼ねて初めて訪れたという秀典さんは、「日本一の名の通り、素晴らしい橋。紅葉がきれいなころに、おじいちゃん、おばあちゃんらを誘ってまた来たい」。 かおりさんは「雪化粧など四季折々の顔を見せてくれるのではないでしょうか」、大輝君は「下の景色が面白かった。怖くなかったよ」と感想を話していた。 坂本町長は「予想外の数の観光客が訪れてくれてうれしいが、交通渋滞対策など課題もあり、お客さまに満足していただけるよう努力していきたい。そして、訪れた人に、町内の素晴らしい温泉や食べ物などをしっかりPRしていきたい」と述べた。 (ポイント)九重”夢”大吊橋 昨年10月30日、紅葉の名所として知られる鳴子川渓谷にオープン。人道専用橋としては日本一の長さ(390メートル)と高さ(173メートル)を誇る。紅葉などの景色の素晴らしさが観光客を呼び、年間目標だった30万人はわずか24日目に達成。今年4月には100万人を突破した。間もなく一番の見ごろとなる紅葉シーズンを迎える。 周辺だけで約100人の雇用につながったほか、入場料収入を使って町独自の子育て支援策を打ち出すなど町の活性化に一役買い、全国からの視察も相次いでいる。町は9月定例町議会に、建設費として借りていた地域再生事業債のうち1億2500万円を繰り上げ償還する補正予算案を提出している。 【写真】200万人目となった沙藤さん一家
by mo_gu_sa
| 2007-09-17 10:40
| 大分
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