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指宿市山川成川の鰻(うなぎ)地区は、各世帯に非常ベルを設置し、緊急連絡先を記したカードを配布するなど、高齢者らが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいる。 鰻地区は51世帯、97人の小さな集落。200年以上の歴史を持つ「鰻温泉」でも知られる。 区長の福永義行さん(61)らによると、非常ベル設置は区の役員が区営温泉施設の利益を住民に還元しようと提案。昨年4月から5月にかけ、希望した40世帯以上に設置した。家の外側にベルを、居間や寝室など数カ所にスイッチを取り付ける。スイッチを押すと、けたたましい音が鳴り響き、近隣住民が気づくようになっている。 緊急連絡先のカードは、ラミネート加工したA4判サイズ。警察や消防、区営温泉の電話番号、区長らの携帯電話番号が書いてある。電話の傍らに置き、いざというとき一目で連絡先が分かる。 同地区は高齢者が多く、若い世代も昼間、仕事で家を空けることが多い。また温泉に住民以外の人が訪れるため、不審者との区別がつきにくいという。福永区長は「万一のことを考えると、安心感が得られるのではないか」と話す。 92歳の母親と2人暮らしの女性(64)は、「年に数回だが母を残して旅行することもあり、心強い」。非常ベルは寝床のそばとトイレの2カ所に設置した。この女性は「地域のつながりが強く、防犯や防災に努めてくれて安心して暮らせる」と話した。 【写真】区が設置した非常ブザー=指宿市山川成川の鰻地区
by mo_gu_sa
| 2007-06-01 07:34
| 鹿児島
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