http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070124k0000m040079000c.html
沖縄県の石垣島北西約50キロの海底火山「鳩間海丘」(水深1470メートル)から噴出する青い熱水を海洋研究開発機構の潜水調査船「しんかい6500」が撮影した。火山ガス中の硫黄分と海底の銅や鉄が反応し、青色の化合物が生じたらしい。黒、灰色、白の「海底温泉」は見つかっているが、青色は例がないという。
青色の熱水は約220度で、昨年8月3日に発見、撮影された。噴出孔周辺にはエビ類もいて、白い熱水も観察された。鳩間海丘の熱水噴出は99年に初めて見つかったが、この時は透明だった。
同機構の高井研ディレクターは「火山ガスの上昇で青や白の熱水ができた。海底火山が噴火する前兆かもしれない」と話す。【下桐実雅子】
【写真】世界で初めて青色の熱水の噴水が確認された沖縄県石垣島沖の海底=海洋研究開発機構提供
毎日新聞 2007年1月23日 20時10分