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甘くてまろやか…地下1270m源泉から食用塩

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120514-OYT1T00014.htm甘くてまろやか…地下1270m源泉から食用塩_e0113829_23151171.jpg

 山形県酒田市山楯の温泉施設「アイアイひらた」が同市宮海の建築会社「高橋建築」と協力して、同施設の源泉から作る食用塩「平田湯の塩」を開発した。

 源泉の塩分濃度の高さを生かしたもので、まろやかさと甘みが特徴。同施設の佐藤純支配人(50)は、「塩を起爆剤として温泉を盛り上げたい」と話している。

 開発のきっかけは、2007年から建築現場の廃材を燃料に、日本海の海水で塩の製造を行っていた高橋建築の高橋充治社長(67)の直感。今年3月、同施設の温泉に入っていて、水の程良いしょっぱさと甘みに気づき、「今までにない塩ができる。源泉から作る塩は聞いたことがなく、話題性もあると思った」という。

 高橋さんはさっそく、同施設の佐藤支配人に塩の製造を打診。同施設では、ちょうど入浴以外での温泉活用法を模索中だったことから快諾し、共同で源泉からの塩の製造にあたることになった。

 源泉は、同施設の地下約1270メートルからくみ上げているもの。佐藤支配人らによると、苦みを感じる硫黄が含まれていない一方、塩分濃度は2・3~2・8%で、県内の他の温泉に比べると高めなのが特徴だ。このため、「濃すぎず薄すぎず、塩作りにちょうど良い」という。

 塩の製造は、高橋建築の施設を使用。約400リットルの平釜に源泉を入れ、1日8時間ほど煮詰める作業を4日間続ける。源泉には土なども含まれているため、3日目の作業終了後に一度取り出して不純物を除去し、再度煮詰めている。

 その後、さらに3日間かけて塩の水分を蒸発させ、10分ほど鉄板で熱すると、ようやく完成する。一つの平釜でできる塩は、6キロ強。市販されている一般的な塩に比べると、黄みがかっているのが特徴という。

 塩は、温泉でできていることと、施設のある地名を表すために、「平田湯の塩」と命名。同施設での5月末の販売開始を目指し、現在、パッケージデザインの制作作業や、成分表示を行うための専門機関による調査などが進められている。将来的にはインターネットを通じて、全国に販売することも検討している。

 佐藤支配人は、「新しい地元の特産物として全国に広めたい」と、意気込んでいる。

【写真】平釜で煮詰める温泉水の状況を見る高橋社長(酒田市宮海の高橋建築で)

(2012年5月17日16時30分 読売新聞)
by mo_gu_sa | 2012-05-17 16:30 | 化粧品・温泉関連商品


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