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大分県別府市の野焼き「扇山火まつり」(別府八湯温泉まつり実行委員会主催)が2日夜あり、湯煙たなびく温泉街を望む山肌を炎がゆっくりと走った。
午後6時半、採草権組合員や消防職員たちが、市内の八幡朝見神社で採火した御神火を扇山の山頂で枯れ草に点火。オレンジ色の炎はふもとへと下り、稜線(りょうせん)を鮮やかに浮かび上がらせた。
冬を扇山で休んだ温泉の神々に春を告げる風物詩として1976年に始まった。昨年は東日本大震災により自粛したことから2年ぶりの実施。当初は3月31日の予定だったが雨天で延期されていた。
【写真】オレンジ色の炎が山肌を焦がし、夜景に浮き上がった「扇山火まつり」=2日夜、大分県別府市(長時間露光)
=2012/04/03付 西日本新聞朝刊=