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国の天然記念物、串間市幸島のニホンザルを40年以上見守ってきた京都大学野生動物研究センター幸島観察所(同市市木)の技術職員・冠地(かんち)富士男さん(64)=日南市南郷町贄波=が31日、退職した。
1969(昭和44)年の観察所設立当初を知る最後の職員。一線からは退くものの、「島の一つ一つに愛着がある」と話し、何らかの形で関わり続けるつもりだ。
冠地さんは幸島サルの研究家で知られる三戸サツヱさんのおい。実家は島の対岸にあった温泉旅館で、小学生のころは研究のため泊まりに来ていた学者の後をついて、島に渡りサルと遊んでいた。
【写真】40年以上幸島の野生ザルを見続けてきた冠地さん。退職しても「縁を持ち続ける」と笑顔で話す=3月30日午前、串間市・幸島