http://sankei.jp.msn.com/science/news/120118/scn12011808420000-n1.htm
世界で最も原始的なバクテリア(真正細菌)を、海洋研究開発機構などの研究チームが鹿児島県の鉱山で発見した。生物の共通祖先が備えていたとみられるエネルギー獲得の仕組みをとどめており、生命の起源に迫る「生きた化石」として注目されそうだ。18日付の米科学誌「プロスワン」(電子版)に掲載される。 研究チームは鹿児島県北部にある国内最大の金鉱山の菱刈鉱山内で、約70度の温泉が流れている岩場に着目。高温で酸素がなく、二酸化炭素や水素が豊富だったとされる生命誕生当時の環境に近いことから、そこに生息するバクテリアを採取し、ゲノム(全遺伝情報)の大半を解読した。 遺伝子を解析して進化系統を調べた結果、バクテリアの中で最も原始的な好熱菌を発見し、「アセトサーマス」と命名した。 アセトサーマスは無酸素の環境で二酸化炭素と水素からエネルギーを獲得したり、糖を合成できる酵素を持つなど、初期生命の性質として予想されていた特徴を備えていた。 生物は誕生初期にバクテリアと古細菌の2グループに分かれたが、アセトサーマスはエネルギー獲得の仕組みが古細菌に類似しており、生物の共通祖先に近い存在とみられる。 地球の最初の生命は約40億年前、深海底の熱水噴出孔付近で誕生したとの仮説が有力だ。同機構の高見英人上席研究員(ゲノム科学)は「生命誕生や初期進化の謎に迫る大きな一歩だ」と話している。
by mo_gu_sa
| 2012-01-18 08:42
| 鹿児島
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