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「また老舗の灯消える」 泉屋旅館自己破産へ 原鶴温泉

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 明治時代から約130年続いた原鶴温泉(朝倉市)の老舗「泉屋旅館」が自己破産申請の準備を始めたことが分かった7日、湯煙漂う温泉街には「まさか」という驚きと、「またか」という落胆が広がった。

 原鶴温泉は1879(明治12)年ごろ、筑後川の漁師が河原に湧き出す源泉を見つけたのが起源とされる。泉屋旅館はこの年に創業し、立地も源泉のすぐそば。客室14室の小規模経営ながら、原鶴では2番目に古い歴史を持つ旅館という。

 「原鶴の歴史を支えた老舗だけに驚いている。大衆演劇を上演するなど、にぎやかな宿だったのに…」。旅館のおかみさんなどでつくる町おこしグループ「湯里おこし会」の冨田公子(あきこ)会長は肩を落とした。

 最盛期の1960-70年代に約30軒あった原鶴の温泉宿は、近隣の温泉地との競合や不況の影響で16軒に半減。美肌効果をアピールし、泉屋旅館も露天風呂を改装するなど努力を重ねたが、客足は戻らなかったという。

 「この4、5年で休廃業は6軒目。また一つ、原鶴の灯が消えた。一体どうすれば好転するのだろうか」と原鶴温泉旅館協同組合の井上修輔(しゅうすけ)組合長は苦渋の表情。森田俊介市長は「原鶴は朝倉市の観光拠点。周辺整備に着手したばかりでもあり、本当に残念」と話した。

【写真】自己破産申請の準備を始めた原鶴温泉の老舗「泉屋旅館」

=2011/02/08付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2011-02-08 01:07 | 佐賀


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