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カフェ:自家製パンが好評 老舗旅館の夫婦が転身、雲仙温泉街の人気スポット /長崎

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20100830ddlk42040257000c.html

 雲仙市の雲仙温泉で明治期から4代続いた旅館を閉じた夫婦が、今年4月に自家製パンを出すカフェを開き、温泉客だけでなく、温泉街で働く人たちにとっても人気スポットとなっている。【古賀亮至】

 1888(明治21)年創業のかせや旅館の主人とおかみから転身したのは、高橋浩次(こうじ)さん(47)と妻和美さん(44)。東京のレストランで働いていた浩次さんは87年にUターンして家業の旅館を手伝い、91年に和美さんと結婚して4代目を継いだ。しかし、築100年以上の旅館の老朽化は激しく、耐震化にも迫られて、昨年11月での廃業を決めた。

 市の街並み景観改修事業で外壁・屋根工事費に補助を受け、木造3階建て純和風温泉宿を木造平屋に建て替えて新たにスタートしたのが、パン店と喫茶の「かせやカフェ」。雲仙温泉に、焼きたてパンを食べられる店がないのに目をつけた。

 旅館で、欧州からの客の朝食に自家製パンを出していた和恵さんには自信があった。ドイツ人ならライ麦パン、イタリア人ならフォカッチャ--と、趣味が高じて各国のパンを焼けるまでに腕を上げていたからだ。

 和恵さんを浩次さんが補佐し、二つのオーブンで20種のパンを焼く。今月の新メニュー、温泉で蒸し上げた卵を丸ごと入れて揚げた「ばくだん」(160円)が今の人気だ。店内はカウンターやテーブルで「イート・イン」でき、コーヒーなども出す。

 旅館時代から引き継いだ自噴温泉の貸し切り浴場(3人用、50分1500円)もあり、若い女性の人気が特に高い。カフェのパンは温泉街の仲居やホテル従業員にとっては昼食の休憩時、手ごろな食事やおやつにもなる。高橋さん夫婦は「今はパンを焼くのに精いっぱいだが、ゆくゆくは軽食やカクテルも出したい」と夢を語る。

 かせやカフェは0957・73・3321。営業午前7時~午後6時。水曜定休。

〔長崎版〕

毎日新聞 2010年8月30日 地方版
by mo_gu_sa | 2010-08-30 00:00 | 長崎


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