http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/199576
別府市明礬(みょうばん)の雑木林で神戸市垂水区の看護師横手宏美さん(28)の絞殺体が見つかった事件で、県警が24日、初めて報道機関に公開した遺体発見現場は、木々が生い茂り、日中でも薄暗い。急こう配の斜面で、のぞき込まなければ見えない「死角」になっていた。 現場は、横手さんが向かっていたとみられる露天の混浴温泉「鍋山の湯」の450メートル手前。遺体は山道の約4メートル下で発見されているが、約45度の急こう配となっており、山道を歩いている人の視界にはまったく入らない。 また、うっそうと茂った木々が山道の上にも覆いかぶさり、昼間でも日差しが届くことはない。辺りはごみが散乱していた。温泉利用者以外に人通りはなく、こうした悪条件が重なり、8月31日夕から夜にかけて殺害されたとみられる横手さんは、9月4日午前まで見つからなかった。県警幹部は「発見の遅れで十分な証拠が得られず、捜査を難しくしている」と打ち明ける。 特徴的なのは道幅だ。鍋山の湯までの山道は、ほぼ4メートル前後。しかし、現場はカーブしており、5-6メートルほどの広さがある。道路脇に駐車しても、もう一台が行き来できる道幅になっている。 横手さんは8月28日から九州を一人で旅行していた。愛車の水色の軽乗用車は、遺体発見現場から200メートル離れた道路脇に止められていた。 周囲に街灯はない。横手さんが訪れたとみられる夕方以降は、すでに真っ暗だったかもしれない。鍋山の湯に向かおうとすれば、その先は道幅が狭くなる。横手さんは車を降り、歩いて行き来する間に犯行に遭遇した可能性がある。 この日、横手さんが車を止めていた場所から東を望むと、高崎山や別府湾が広がった。200メートル先の花束が供えられていた薄暗い山道とは対照的だった。 【写真】(左)横手さんの遺体は、山道から約4メートル下の急斜面で発見された (右)別府湾が望める殺害された女性の軽乗用車が停車していた山道。道の右端に手前側を向いて止まっていた =2010/09/25付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa
| 2010-09-25 00:58
| 大分
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