別府女性殺害 秘湯の山、不安広がる

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 「かわいそう」「早く犯人を捕まえて」-。別府市明礬(みょうばん)の山中にある秘湯「鍋山(なべやま)の湯」に向かう雑木林で女性の遺体が見つかった事件で6日、遺体は神戸市の看護師横手宏美さん(28)と判明した。若い旅行者が犠牲となった事件に、現場周辺では不安が広がり、早期解決を望む声が上がった。

 「遠くから九州に来て旅行を楽しんでいただろうに、あまりにもかわいそう。まだ、若いのに…」。温泉好きで鍋山の湯も利用したことがあるという別府市の自営業男性(45)は、被害者が神戸市の看護師だと断定され、言葉を失った。

 鍋山の湯など山中の露天風呂に通じる山道では、24時間態勢の車両検問が続いた。警察官2人がすべての車を止め、事件につながる目撃情報などを尋ねた。友人と訪れた同市の男子高校生(18)は重々しい雰囲気に「明礬とは聞いていたが、まさかこことは思わなかった」と驚いた様子だった。

 山道は途中、鍋山の湯と別の秘湯「へびん湯」に向かう道で分かれ、鍋山の湯側は通行止めになったまま。へびん湯を訪れた由布市挾間町のアルバイト男性(33)は「夕方は4、5人が入湯しているのに、きょうは誰もいなかった」と、事件の影響を口にしていた。

 ふもとの山あいにある明礬温泉街でも不安は大きい。公衆浴場を約20年間利用している同市石垣西の自営業男性(65)は「早く犯人が捕まらないと、みんなが安心して温泉に入れない」と漏らした。

 この日、県警は前日より範囲を広げて雑木林を捜索したが、横手さんの所持品など、事件につながる有力な手掛かりは見つからなかった。現場では、朝から断続的に雨も降った。別府署の麻生亨副署長は「風雨が強く、捜索には苦労している」。7日夜には、台風9号が県内に最接近すると予想され、さらに激しい風雨も懸念される。

 解決の糸口が見えないままの現状に、地元ではいら立ちも見え始めた。

【写真】横手宏美さんの遺体が見つかった雑木林に通じる道路では24時間態勢の検問が続いている

=2010/09/07付 西日本新聞朝刊=
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by mo_gu_sa | 2010-09-07 01:17 | 大分


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