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天ぷら食堂 30年で幕 JR武雄温泉駅前「おっちゃんの店」 観光客減少受け 店主「いつか再建を」

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 昭和の雰囲気が色濃く残る名物店として地元客に親しまれ、旅行者にも愛されたJR武雄温泉駅北口前の天ぷら食堂「おっちゃんの店」が8月31日で店を閉じた。開業から約30年。市の区画整理事業で移転が必要になったのを機に、店主の小笠原孝一さん(49)が「不況に加え、宿泊客の減少した現状では継続は困難」と決断した。

 1980年5月、同市内の旅館で料理長をしていた小笠原さんの父三根孝右ェ門さん(故人)が50歳で開業。築約60年の長屋を改修した店は、店名同様、庶民的な雰囲気にあふれ人気を集めた。

 孝右ェ門さんは長崎県佐世保市のホテルで料理長を務めていた69年、昭和天皇の昼食調理を任されたこともある筋金入りの料理人。父の下で小笠原さんも20代から腕を磨いてきた。

 地産にこだわった旬の野菜や甘辛い天つゆが人気で、地元客のほか、出張の度に訪れる常連も少なくなかった。一方で「温泉を訪れる団体旅行客が減った7、8年前から売り上げも減少してきた」と小笠原さん。「これから仕事を探しますが、駅前が以前のようににぎやかになれば、いつか再建に挑戦したいと思っています」。天ぷらへの情熱は衰えてない。

【写真】営業最終日に揚げたての天ぷらを客に出す小笠原孝一さん

=2010/09/03付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2010-09-03 01:57 | 佐賀


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