くじゅう連山事故 遭難碑修復し法要

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 80年前に起きたくじゅう連山初とされる遭難事故で、犠牲者を供養するために建てられた遭難碑を県内の登山愛好者がボランティアで修復。8日、中岳(1791メートル)近くの御池のほとりに立つ避難小屋「池の小屋」で「80回忌法要」を営んだ。

 事故は1930年8月11日に発生。九州大学医学部の学生広崎秀雄さんと友人の渡辺邦彦さん=いずれも当時(21)、福岡県=が暴風雨に見舞われ、御池付近で遭難した。1年後、現場近くに遭難碑が建てられたが、50回忌を迎えた80年以後に倒れてしまい、そのままになっていた。
 県内の登山愛好者グループ「山のいで湯愛好会」の加藤英彦会長(68)=大分市=らが7月18、19の両日、ジャッキなどの機材を担いで現地まで登り、重さ推定700キロの石碑を元通りに起こした。法要は遭難碑前で行う予定だったが突然の冷たい風雨のため場所を近くの池の小屋に移した。
 同会員や日本山岳会東九州支部員ら約40人が参列し、法華院温泉山荘の弘蔵岳久さん(48)が読経。「兄の事故がただマイナス面だけで終わることなく、遭難碑を通じて遭難の意味を語り継いでいけるのは皆さんのおかげです」と、渡辺さんの弟・道夫さん(81)=福岡県直方市=から届いた手紙を代読。犠牲者の冥福を祈り、山の怖さをあらためて胸に刻んだ。
 2人の遭難をきっかけに建てられた池の小屋は老朽化に伴い閉鎖されていたが、昨年、改修されて復活。加藤会長は「2人が山の怖さと避難小屋の大切さを教えてくれたのかもしれない」と話した。

【写真】修復した遭難碑の前に集まった登山愛好者たち=8日午前、くじゅう連山の御池付近
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by mo_gu_sa | 2010-08-09 15:13 | 大分


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