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山口県萩市の観光宣伝隊11人が15日、幕末の志士・高杉晋作が組織した「奇兵隊」の姿で鹿児島市に現れ、市民や観光業者、市役所に萩の魅力をPRした。
2011年3月に九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し、同5月に山口-萩間の高規格道路が開通すれば、両市は今の半分の3時間程度で結ばれる。11年は薩長同盟締結から145年の節目に当たるため、歴史的につながりの深い鹿児島に観光産業の活路を求めた。
一行は鹿児島市ホテル旅館組合と協力の証しとなる「薩長友好盟約書」を締結。市役所では、大山直幸経済局長に修学旅行誘致への協力を呼び掛けた。鹿児島随一の繁華街・天文館に向かうと、市民に萩焼の湯飲み約200個を配って、笑顔も振りまいた。
高杉晋作役を務めた萩温泉旅館協同組合副理事長の渡辺浩隆さん(49)は「日本の発展に尽くした薩長で、今度は観光立国の先駆けになりたい」と話していた。
=2010/07/16付 西日本新聞朝刊=