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別府八湯・名人への道:/66 浜脇温泉 /大分

http://mainichi.jp/area/oita/news/20100305ddlk44040646000c.html

 ◇終日にぎわう庶民の湯

 ホテルや旅館の温泉が続き、一時は熱い湯が苦手になっていた長女日向子(5)だが、最近は調子を取り戻したのか、熱い湯で知られる浜脇温泉に入れた。

 浜脇地区にはかつて東湯、西湯があった。この東西温泉を合併して1928(昭和3)年、近世オランダ式鉄筋コンクリート造りの温泉ができた。西側が浜脇温泉、東側が浜脇高等温泉に分かれていた。

 浜脇温泉の番台で約30年間勤務する戸嶌(とじま)マツ代さん(69)によると「高等温泉には家族湯もあった」という。市街地再開発のため88年に惜しまれつつ閉鎖。跡地には現在の浜脇温泉と温泉保養館・湯都ピア浜脇が建てられた。

 温泉前の公共広場に残された旧浜脇温泉入り口のアーチと、色つきタイルで描かれた脱衣所や浴槽の跡が、かつての姿をしのぶことができる。浜脇温泉は今でも年間18万人が入浴する市内有数の人気温泉で、夕方ともなれば地元の人たちで浴場はぎっしり。それでも戸嶌さんは「にぎわいは30年前の半分」と振り返る。

 広々とした浴槽にのんびりつかっていたら、にぎやかな声に包まれた女湯から「アーン、アーン」と声が聞こえてきた。妻と一緒に入る長男裕紀(1)みたいだ。「ゆうゆが泣いとるな。湯が熱いんかな」と日向子が優しくつぶやいた。【祝部幹雄】

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 ◇浜脇温泉(浜脇)

 市内各地の源泉から温泉を送る市営給湯ラインを使った単純泉。年末の大そうじ日を除き年中無休。営業時間は午前6時半~午前1時で、市営温泉では最も長い。入浴料100円。問い合わせは0977・25・8118。
by mo_gu_sa | 2010-03-05 14:47 | 大分


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