http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_126377647922.html
広域連携で地域資源を生かした滞在型の観光地づくりを進める「観光圏」の取り組みが、新たに「大分県北部地域」と「筑後川上流域(仮称)」の2地域で始まる。北部は点在する歴史遺産に着目。筑後川上流域は豊富な農産物と温泉を組み合わせ、2泊、3泊と楽しめる魅力づくりに取り組む。先発の「新東九州」「阿蘇くじゅう」とともに四つの観光圏がほぼ県内全域をカバーし、県観光の底上げが期待される。 15日に別府以北の8市町村の行政と観光協会、商工会議所・商工会、旅館組合などが北部地域観光圏の推進協議会を設立。日田市、玖珠、九重両町と福岡県の3市村が県境を超えて連携する筑後川上流域観光圏の推進協議会は18日に設立総会を開く。 北部地域は、宇佐、国東半島の六郷満山文化から中津、杵築などの城下町、豊後高田の「昭和の町」まで千年以上にわたる歴史をたどれる地域として連携する。筑後川上流域は、高原野菜やナシ、カキなどの果物、豊後牛など食の恵みを活用し、流域に点在するさまざまな温泉地の魅力アップにつなげる。 両協議会は▽特色ある食の開発▽県外へのPR活動▽交通アクセス向上ためのバス試験運行―といったさまざまな事業を盛り込んだ整備計画を来月までに策定して観光庁に申請。認定されれば助成を受けて各事業を推進する。 2008年に認定を受けた新東九州(佐伯、宮崎県延岡など7市)は温泉と海を組み合わせて、阿蘇くじゅう(竹田、熊本県阿蘇など9市町村)は雄大な自然環境を生かした事業を展開している。 県は「四つの観光圏はそれぞれテーマや特色が異なるので、観光客は県内でさまざまなテーマの旅が楽しめる。観光圏が相互に連携し、相乗効果を発揮してほしい」(楢本譲司企画振興部長)と期待している。現在はどの枠組みにも入っていない豊後大野市も近隣の観光圏への参加を呼び掛ける方向で検討している。
by mo_gu_sa
| 2010-01-18 09:55
| 大分
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