http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=517462004
1350年の歴史があるとされ、源泉かけ流しの名湯として知られる江津市の有福温泉が、にぎわい復活に向け生まれ変わろうとしている。30~40歳代に若返った同温泉旅館組合(伊田光雄組合長、7旅館)のメンバーらが中心となり、大正・昭和の風情が残る町並みを生かした回遊ゾーンを整備する再建計画を策定。4月にオープン予定の外湯施設などを目玉に、反転攻勢を図る。 同温泉は、高度成長期に多くの観光客でにぎわったが、施設の老朽化などにより客足が遠のき、2004年ごろから年間入り込み客数は約10万人に低迷。これまで幾度となく再建計画が持ち上がったものの、外湯施設の新設などに必要な新たな泉源掘削などをめぐり、地元の意見がまとまらず、頓挫してきた。 しかし、08年10月、70歳代が大半を占めていた同旅館組合の役員改選があり、47歳の伊田組合長が就任。若手を中心に機運が盛り上がり「ロマンが薫る心と体の癒やしの湯」とのコンセプトを練り上げ、総事業費1億9500万円に上る再建計画を昨年6月にまとめ、外湯施設新設などについて、金融機関からの融資が決まった。 計画では、現在3棟ある外湯施設に加え、新たに1棟を新設するほか、貸し切り露天風呂を6カ所整備。温泉街中心部の空き家を活用してカフェや石見神楽を上演する演芸場などを新設し、観光客が楽しめる回遊ゾーンを構築する。すべての施設の完成は12年度ごろを見込む。 懸案だった泉源掘削は当面見送り、現在の泉源からわき出た湯を備蓄して、新しい外湯などで使う計画だ。 こうした動きを、同市もバックアップ。回遊ゾーン周辺の石畳や街灯を改修するため、9月定例市議会で600万円の補正予算を組み、実施設計書作成を進めている。 同組合の佐々木篤志副組合長(40)は「僕らが子どものころは芸者さんが闊歩(かっぽ)するにぎやかな温泉街だったが、今は空き家が多くなった。再建計画で街全体が元気になれば」と期待している。 【写真】外湯施設の新設などで、にぎわいの復活を目指す有福温泉=江津市有福温泉町
by mo_gu_sa
| 2010-01-18 21:12
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