http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_126506906153.html
「豊かな温泉資源を未来に継承する別府地域懇談会」が1日、別府市のニューライフプラザであった。温泉資源の保護や有効利用への意識を高めようと、県温泉調査研究会と県、別府市が開催。市内の温泉利用事業者、県環境審議会委員、温泉マイスターや山の手中1年生ら計約200人が参加し、意見を交わした。 同研究会長の由佐悠紀・京都大学名誉教授が資源保護の観点から基調講演。別府市では、1950年代はほぼすべて自噴だったが、60年代に動力でくみ上げる温泉が激増したと指摘。その結果、地下の水位低下や泉質の変化が見られる地域もあるなど、これまでの研究結果を解説した。 意見交換会では、温泉の利用量を表す「湧出(ゆうしゅつ)量」と「採取量」の言葉の使い分けについて「もっと一般の理解を深めた方がよい」と参加者が提言。由佐名誉教授は「ポンプでくみ上げているものも含めて湧出という言葉を充てるのはどうか。大分県だけでも言葉を厳密に区別してみては」と同調した。 泉都のシンボルになっている湯煙については「景観面から重視されているが、資源保護の面からは、エネルギー利用の無駄があるということでは」との指摘も。由佐名誉教授は「湯煙に批判的な研究者もいたが、観光地のシンボルとして必要だという考えもある。難しい問題だ」とした。 進行役を務めた坂本美智雄・県生活環境企画課長は「地域振興と温泉保護は必ずしも方向性が一致しているわけではない。懇談会がこれからの温泉地のあるべき姿を探るきっかけになれば」と呼び掛けた。 懇談会は本年度から始まり、昨年12月、竹田市の長湯温泉で第1回を開催。2011年度までの3年計画で、湯布院、天瀬などの温泉地で開くという。 【写真】写真は温泉資源を将来に残していくため意見を交わす参加者=1日
by mo_gu_sa
| 2010-02-02 09:02
| 大分
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