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阿久根市波留の水産加工業「大田水産」が、塩湯温泉として知られる阿久根温泉の源泉水を数日煮詰めて作る食用塩の試験販売を始め、「しょっぱい中に甘みやうまみがある」と消費者に好評だ。手作りのため増産は厳しいが、「阿久根温泉のPRにもつながれば」と期待している。
同社の大田正彦社長(63)が、知り合いから「(塩湯がわき出すパイプに付着した塩の結晶を)なめてみたらうまい。商品化を」と勧められたのがきっかけ。海水で作る塩との差別化が狙えると見込んだ。
塩湯を3、4日かま炊きし、にがり成分をとって天日干し。得られた塩を10月、県薬剤師会に検査依頼したところ、「カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルが豊富と分かった」。ただ、1回の作業で取れる塩は約20キロ、月間ベースで100キロ程度しか作れないのが難点という。大田水産=0996(73)1235。
【写真】かま炊きして煮詰めた塩を取り出す大田社長=阿久根市の大田水産