http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20091105ddlk40010449000c.html
福智町議会は4日、臨時会を開き、町営温泉2施設に太陽熱利用給湯設備を導入する工事契約締結議案を賛成少数で否決した。10月の臨時会に続く2度目の否決で、町は今年度中の着工を断念した。
10月9日の臨時会で「入札経緯が不透明。落札率も高い」と批判されたため、町は指名競争だった入札を一般競争方式に変え、同月下旬に再入札。4社が応札し、鹿児島市の業者が1億5257万円で落札した。落札率は前回比8・09ポイント減の90・59%だった。
この日の臨時会では事前に町側が提示した入札資料の一部に誤記が見つかり、議員から「職員の意識が低い。落札率が急激に下がるのも不自然」と反対意見が相次いだ。
設備は燃料費節減や二酸化炭素排出の抑制を目的に来年3月の完成を目指していた。浦田弘二町長は「残念だが、事業の必要性や入札経緯について、議会への説明が不十分だったと思う」と話している。【林田雅浩】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2009年11月5日 地方版