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木造旅館生かし 観光や街づくり 日奈久サミット 魅力と活性化策探る

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 古い歴史を持つ温泉街の魅力と活性化策を探ろうと、「木造3階建てのある歴史的温泉街日奈久サミット」(日奈久温泉開湯(かいとう)600年祭実行委員会主催)が10日、八代市日奈久の温泉旅館「金波楼(きんぱろう)」であった。

 日奈久温泉街には明治、大正、昭和初期に建てられた木造3階建て旅館が現在も8軒営業を続けており、「観光や街づくりに生かせないか」と、八代高専土木建築工学科が中心になって企画。県内外の観光関係者や建築学の専門家など約120人が参加した。

 長野県山ノ内町の渋温泉で木造4階建て旅館「金具屋」を経営する西山政樹さんが「歴史的温泉街の存亡」の題で、熊本大名誉教授の北野隆さんが「日奈久の歴史的温泉街の楽しみ方」の題でそれぞれ基調講演。続くパネルディスカッションで、兵庫県の城崎温泉、小国町の杖立温泉の旅館経営者を加え、各地の取り組みを紹介した。

 西山さんは「温泉旅館の個々が輝くことこそ大事」と強調。建築史が専門の北野さんは「木造3階建ての旅館は、現行法下ではもはや造れない貴重な建物。非日常を楽しみに来る観光客を呼び込むためにも、日奈久は『明治、大正の温泉街』を売り物にしてほしい」と語った。

【写真】日奈久サミットが開かれた木造3階建ての「金波楼」は、国の登録有形文化財に指定されている

=2009/09/11付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2009-09-11 02:09 | 熊本


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