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世界ジオパーク:洞爺湖有珠山など3地域認定 日本で初

http://mainichi.jp/photo/news/20090824k0000m040039000c.html世界ジオパーク:洞爺湖有珠山など3地域認定 日本で初_e0113829_121660.jpg

 世界的に貴重な断層や火山などを有し、世界遺産の地質版とされる自然公園「世界ジオパーク」に、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3地域が日本で初認定された。23日、中国・泰安市で開催中の世界ジオパークネットワーク事務局会議で決まった。

 同ネットワーク(本部・パリ)は04年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援を受け設立した。審査では、ユネスコの世界遺産に比べ、自然災害の教訓を教育や観光に生かす活動を重視している。

 「洞爺湖有珠山」は噴火の被害と美しい景観に加え、昭和新山を私財を投じて購入し、採掘による荒廃から守った地元郵便局長、故三松正夫氏の活動が評価された。また、「糸魚川」では日本を東西に分ける巨大な断層「糸魚川静岡構造線」に沿った「塩の道」など、古代からの人間活動と地形の関係が分かる。「島原半島」では雲仙普賢岳の噴火と復興、温泉など火山の脅威と恵みを実感できる。

 現在、秩父(埼玉県)、室戸(高知県)、山陰海岸(京都府、兵庫県、鳥取県)も認定を希望しているという。

 今回の会議では、日本以外に中国の2地域が追加され、ジオパークは19カ国63地域となった。昨年、3地域を申請した日本ジオパーク委員会の尾池和夫委員長(前京都大学長)は「生命を生み出した大地の仕組みを考え、21世紀の人類の課題を考える機会にしてほしい」との談話を発表した。【山田大輔】

【写真】日本初のジオパークに認定された島原半島=長崎県島原市沖で2009年8月23日、本社ヘリから山下恭二撮影

毎日新聞 2009年8月23日 20時02分(最終更新 8月23日 20時29分)
by mo_gu_sa | 2009-08-23 20:02 | 長崎


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