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掘り出しニュース:いつ開業? 観光船「くま川下り」100周年めぐり諸説飛び交う 熊本

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090612mog00m040046000c.html掘り出しニュース:いつ開業? 観光船「くま川下り」100周年めぐり諸説飛び交う 熊本_e0113829_15185419.jpg

 【熊本】日本三大急流の球磨川を下る観光船「くま川下り」の開業年をめぐって諸説飛び交っている。行政の「公式見解」は1910(明治43)年だが、観光「くま川下り」の創始者とされる実業家、故川野廉(きよし)氏の遺稿集には1913(大正2)年と明記されているためだ。前者ならば2010年が開業100周年の節目だが、記念イベントの開催時期とも絡み、関係者をやきもきさせている。【高橋克哉】

 球磨川下りは明治後期までは球磨盆地と八代を行き交う人や物を運ぶ重要な航路だった。しかし1908(明治41)年に肥薩線(当時は鹿児島線)の八代-人吉間が開通すると、球磨川下りは一気に衰退した。その後、観光資源として「くま川下り」を始めたのが、1910年に人吉の温泉旅館第1号「翠嵐楼(すいらんろう)」を開館させた川野氏だった。

 観光「くま川下り」の開業時期について、人吉市は10日の市議会一般質問で「明治43年」と答えた。市側は根拠として複数の歴史書や国土交通省八代河川国道事務所のホームページ「すきです球磨川(歴史編)」の記述を挙げる。5月22日の球磨川下りの定時株主会でも株主から「来年の開業100周年のイベントは計画しているのか」と質問があり「1910年開業説」が広く認知されていることをうかがわせた。

 ところが、川野氏の直筆とされる遺稿集には「時は大正2年7月15日(中略)球磨川下り第1回の観光遊覧船は翠嵐楼前を出発した」との記述がある。市が参考とした資料に、川野氏の遺稿集は入っていない。川野氏のひ孫にあたる川野精一市議は「1910年は旅館の開業、くま川下りは1913年の開業だと思っていた。混同しているのではないか」と話す。

 開業日が「不明」の状態に、市観光振興課は「SL運行と肥薩線100周年に続くイベントとして『くま川下り100年』が企画できるので、1910年開業であってほしい」としながらも「開業日がはっきり決まらないと何もできない」と困惑している。【高橋克哉】

【写真】人吉の観光名物「くま川下り」。2010年が開業100周年となるのか

2009年6月12日
by mo_gu_sa | 2009-06-12 19:33 | 熊本


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