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車両改装し簡易宿泊施設 軌道跡生かし散策コース 高千穂鉄道跡活用へ 日之影町が年度内に整備

宮崎県北部
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 昨年末に全線廃線となった宮崎県北部の高千穂鉄道について、日之影町が跡地活用に動きだした。同町は車両を改装した簡易宿泊施設や、ウオーキングコースを年度内に整備する計画で、本年度予算に計7940万円を計上。住民に跡地活用策の説明を進めており、近く基本設計に入る。

 高千穂鉄道は1935年に国鉄線として開業。72年に高千穂町まで延伸し、89年に第三セクターの高千穂鉄道が運営を引き継いだ。山峡の眺望やトロッコ列車が人気を集めたが、2005年9月の台風被害で運行停止に追いこまれ、そのまま廃線となった。日之影町には日之影温泉駅、吾味駅など6駅があり、同町は第三セクターから資産を譲渡され、活用策を探ってきた。

 日之影温泉駅の駅舎は現在、温泉施設として利用されているが、町中心部にあり利便性が高いため、観光・商業の拠点として活用。すでに宿泊施設用の車両2両が移送されており、二分割して4棟を整備する。運転席やつり輪などの内装の扱いや、個室にするか、寝台車を再現するかなどは基本設計の段階で詰める。ホーム付近に温泉を引き、足湯も設置する。

 また、森林を歩いて癒やしを体験する森林セラピーにも活用。本年度は吾味駅‐八戸観音駅間の2.2キロを集中的に整備、軌道跡を生かしてウオーキングコースを作る。同町は住民の代表でつくる跡地活用検討委の意見を聞きながら、整備を進める計画。町地域振興課は「住民の声をくみ上げ、満足ゆく活用法にしたい」と話している。

=2009/06/02付 西日本新聞朝刊=
by mo_gu_sa | 2009-06-02 00:47 | 宮崎


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