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長湯温泉で開湯三百年祭、美容療法や乗馬 催し多彩

http://kyushu.yomiuri.co.jp/entame/onsen/info44/in_44_09031501.htm長湯温泉で開湯三百年祭、美容療法や乗馬 催し多彩_e0113829_17464390.jpg長湯温泉で開湯三百年祭、美容療法や乗馬 催し多彩_e0113829_1746577.jpg長湯温泉で開湯三百年祭、美容療法や乗馬 催し多彩_e0113829_17471047.jpg

 “日本一の炭酸泉”を掲げる竹田市直入町の長湯温泉で、1日に始まった「開湯三百年記念祭」。長湯温泉観光協会などが実行委員会をつくり、7月末までの週末を中心に、地域の歴史や文化に触れることができる様々な催しを開いている。祭りの舞台を訪ねた。

 江戸時代に岡藩の保養地だった長湯の守護神とされる薬師堂が、温泉街の一角の湯乃原天満社にある。1709年、五代藩主中川久通の側女陽光院が温泉につかって胃腸病が全快したお礼に贈ったとされる薬師如来を祭っており、三百年祭初日には薬師如来の供養などが行われた。天満社では今後、野だてや餅つきが行われる。

 長湯温泉では戦後から1965年頃まで、米や材木を運ぶのに馬が使われていた。温泉街を貫く芹川には、馬を休ませて洗う場所があったという。

 当時の町の風景を再現しようと企画されたのが「リバーホーストレッキング」。天満社から馬に乗り、町中や川の浅瀬をゆっくりと歩く。

 熊本県阿蘇市の乗馬クラブインストラクター村越利幸さん(42)の先導で、約20分の乗馬(3000円)を体験した。クレソン畑や水鳥を眺めながら馬の背で揺られる気分は爽快(そうかい)だった。乗馬は今月28、29日と、4月25日から5月初めの大型連休にかけて体験できる。

 天満社から約2キロ離れた芹川沿いにある「長湯歴史温泉伝承館 万象の湯」。ここでは、炭酸泉と泥を混ぜた美肌パックなどの美容療法を受けられる。体験した大分市南大分の宮本陽子さん(57)は「炭酸泉に入ってマッサージを受けると疲れがとれ、最高の気分です」と話していた。次回は今月22日に予定されている。

 地元で親しまれているスッポン料理も売り物の一つ。天満社近くの「お食事処 正直屋」では、レバーの刺し身や、甲羅付近の部位とオクラを混ぜた煮こぼり寄せなど13品のコース(5500円、要予約)を出している。手頃なスッポンのフライ定食(1400円)も人気。料理人の松尾久住さん(49)は「栄養価の高い美容食品として定着するはず」と力を込める。

 芹川から丘を上った高林(こうりん)寺では今月7日、「夜なべ説法」が行われた。約30人があおむけになり、本堂の天井画「雲龍」(縦4メートル、横9メートル)に見入ったり、村上貞徳住職(57)の説法を聞いたり。その後、直入町にしか売っていないドイツワインの新酒で乾杯し、会話を弾ませた。夜なべ説法は祭りの間にもう一度開くことが決まっている。

 期間中の催しは様々で、5月31日に白アスパラの収穫祭、6月3日に古楽器の演奏会、7月にそうめん流しが予定されている。

 実行委員会事務局長の浅倉孝幸さん(24)らは「いろんな催しで住民と観光客が触れ合う機会を設け、長湯温泉の良さと祭りにかかわる人たちの熱意をアピールしたい」と話している。

【写真】(左)温泉街を貫く芹川で乗馬を楽しむ人たち
     (中)「万象の湯」で炭酸泉の泥パックをしてもらう女性客
     (右)慣れた手付きでスッポンをさばく松尾さん。約1キロのスッポンで3食分の料理ができる

(2009年3月15日 読売新聞)
by mo_gu_sa | 2009-03-15 00:00 | 大分


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