http://yamagata-np.jp/news/200902/26/kj_2009022600468.php
湯治文化を残しながら新たな温泉の魅力をつくろうと、大蔵村に「肘折湯治文化研究所」が設立される。村と肘折地区、東北芸術工科大などで構成する肘折温泉地域協議会(柿崎操策会長)が運営。初代所長には赤坂憲雄同大大学院長が就任し、28日に開所式と設立記念シンポジウムを肘折いでゆ館で開く。 研究所は、廃れつつある湯治文化について調査、研究するとともに、新しい湯治スタイル「肘折版現代湯治」を模索する。協議会のメンバーを中心にしたスタッフが肘折温泉の旅館や民家に残る湯治に関する資料を集め、民俗学的な切り口で整理、分析する。同時に、2007年から同地区で展開されている同大の東北ルネサンス・プロジェクトの芸術作品を活用し、湯治の新スタイル創造を目指す。資料館の設置や全国の温泉文化の研究なども視野に入れており、協議会の担当者は「活動の広がりに期待は大きい。大学側のアドバイスを受けながら、地域が積極的に取り組みたい」としている。 シンポジウムは、県内の観光振興や、まちづくりで活躍する人材育成などを目的に県が開く「やまがた観光まちづくり塾in最上」との共催。観光庁の水嶋智観光資源課長が観光にかかわる人材育成について、赤塚院長は観光素材としての湯治について、それぞれ基調講演する。 シンポジウム参加者らに呼び掛け、肘折温泉を舞台に撮影が進むドキュメンタリー映画の応援団「肘折の映画を支援する会」も結成する。映画は同大卒業生の渡辺智史さん(鶴岡市出身)が監督を務めており、08年度限りで閉校する肘折小中学校の最後の1年と地域とのかかわりを記録している。5月ごろに完成し、最上地方の各地で上映会を開きたいとしている。 【写真】東北ルネサンス・プロジェクトの一環として行われた「ひじおりの灯(ひ)」=去年7月、大蔵村
by mo_gu_sa
| 2009-02-26 15:00
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