人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旅:100円バスで街巡り 福岡市・博多

http://mainichi.jp/enta/travel/news/20080813ddm013100138000c.html

 ◇数時間で名所満喫
 チューリップの歌「博多っ子純情」に、博多への旅は「できるなら夏がいい」というフレーズがある。街を一色に染めた祭り「山笠」は終わったが、お盆の帰省のついでに、それとも九州旅行の1日を、博多の街で過ごされてはいかが。東京での単身生活から当地に帰った記者が、100円バスの旅をご案内します。【潟永秀一郎】

 ◇天神、中洲ぶらり--プランに合わせ自由旅、ルート起点に遠出も
 ♪あなたの住む町へ~。福岡県内で流れる井上陽水さんのCMソング「歌に誘われて」。宣伝しているのが、西鉄バスの「100円バス」だ。JR博多駅から商業の中心地・天神、歓楽街・中洲など、福岡市中心部を巡回する。エリア内ならどこで乗降しても運賃は100円。数時間から1泊の旅なら、便利な足になる。

 まずは、博多駅で乗り換え列車を数本遅らせて、街をぶらりと回る2~3時間コース。

 外回りのバスに乗り、キャナルシティ博多前で降りる。キャナルシティは人工運河が巡らされた総合商業施設。水辺のベンチで涼んだら、山笠で有名な博多の総鎮守・櫛田神社へ。境内には今年の飾り山1基が飾られ、祭りの余韻を味わえる。

 すぐ近くに、明治中期の町家を移築・復元した博多町家ふるさと館がある。商人の町・博多の成り立ちから現代までを学べ、「博多弁講座」や「伝承工房」などのコーナーも。「博多祇園山笠映像ルーム」では、祭りのダイジェストを22分の映像で見られる。

 徒歩数分で、昭和の面影が残る上川端商店街だ。アーケードには仏具店の線香の香りが漂い、ちょっとレトロな洋服屋や食堂、名物・川端ぜんざいを食べられる広場もある。

 アーケードを抜ければ、通りの向かいが劇場・博多座。ここから再び外回りバスに乗れば、約10分で博多駅。時間があれば、内回りで天神の繁華街を眺めて帰ってもいい。

 食事はキャナルシティでも上川端商店街でも、博多ラーメンや地魚料理などが選べる。ただし時間帯で営業していない店もあるので、事前のチェックをお忘れなく。

     *

 1泊できるなら、今のコースを回ってホテルにチェックイン。身軽になって、天神に出て街を歩くもよし、西鉄電車で太宰府天満宮まで足を延ばすもよし。太宰府へは西鉄福岡(天神)駅から約30分で行ける。

 軽めの夕食をとったら、夜は屋台へ。高めの店もあるので、行く前に投宿先のフロントで紹介してもらった方が安心だ。名物の一口ギョーザやラーメンのほか、天ぷらやイタリアンの屋台もある。博多っ子は人なつっこい。「どこから来んしゃったと?」。隣席と交わす会話も屋台の味。那珂川ににじむネオンを眺め、気が向けば中洲のショットバーで飲み直すのもいい。

 翌朝は再び100円バスで博多駅へ。さらに南の温泉地などを巡れば、九州満喫コースだ。どうぞ、よい旅をお楽しみください。

 ◇1日フリー乗車券も
 陽水さんの歌が流れるCMは西鉄のホームページで見られる(http://www.nishitetsu.co.jp/museum/imagecm/)。ちなみに「100円バス編」の最後に流れる夕景で、バスの進行方向奥には毎日福岡会館が映る。福岡市内のより広い範囲をバスで回るなら「1日フリー乗車券」(大人600円、ペア1000円)もある。

毎日新聞 2008年8月13日 東京朝刊
by mo_gu_sa | 2008-08-13 00:00 | 福岡


<< 別府市・海地獄でオオオニハス乗り 観光キャンペーン:中津・山国の... >>