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海洋研究開発機構 生命進化解明に道 大量の古細菌、深海底で発見

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200807220050a.nwc

 海洋研究開発機構は、ドイツ・ブレーメン大学と共同で海底堆積(たいせき)物内から、温泉や熱水噴出孔など過酷な環境に生息する生命体である古細菌が大量に存在することを発見した。地球の生命進化や環境適応の研究につながるものして期待される。

 古細菌は真核生物、真性細菌と並び、地球上の生命体を構成する3分類の一つで、酸素が少ないなどの極限環境に生息する。

 細胞膜脂質の浸透が起こりにくいといった特徴を持ち、低栄養の環境下に適応して進化したものと考えられている。これまでの研究では、海底堆積物は真性細菌が優先的に存在しているものと考えられてきたが、今回の発見でこうした定説が覆った。

 海洋研究開発機構高知コア研究所地下生命圏研究グループの稲垣史生グループリーダーらは、地球深部探査船「ちきゅう」により採掘された青森・八戸沖水深1180メートルの海底堆積物など世界16カ所から微生物のDNA(遺伝子)などを抽出。抽出したDNAを増幅し、遺伝子を分析したところ、古細菌が優先的に存在していることが分かった。

 海底堆積物は、培養されたことがない微生物群がほとんどで、陸域、海域などに次ぐ「第3の生命圏」といわれれているが、実態はほとんど明らかにされていない。同機構では今後、古細菌の生命活動の研究をさらに進め、地球の生命進化を解き明かす方針だ。
by mo_gu_sa | 2008-07-22 08:26 | 温泉一般


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