http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_121651596512.html
九重町筋湯温泉の八丁原ヴューホテル(甲斐良治さん経営)の露天風呂の板壁に巣掛けしたオオルリに、三羽の愛らしいヒナが誕生。親鳥(雌)はせっせと餌を運びながら子育てに奮闘中。
ヒナ誕生は七月に入って間もなくのころ。確認したときは柔らかな産毛に包まれていたという。今は羽も薄茶色を次第に深めて、巣の中での動きも活発。鳴き声で親鳥の気配を感じると、口を大きく開けてねだる姿がほほ笑ましい。
撮影のため、隣接した脱衣室で望遠レンズをセット。親鳥の警戒心は強く、かすかなシャッター音にも敏感に反応、引き戸のすき間に小さな目を鋭く向ける。一時間ほど待ったが、羽色に特徴のある雄はついぞ姿を見せなかった。
オオルリの親子を気遣い、甲斐さんは露天風呂の出入り禁止をずっと続けている。「難しいだろうが、巣立つヒナの姿を見たい」と、話していた。
【写真】口を開けてエサをねだる3羽のヒナ=九重町