http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080725/env0807251806004-n1.htm
名湯・草津温泉で知られる群馬県草津町や観光協会などが25日、隣接する同県嬬恋村の地熱発電所建設計画が「源泉に悪影響を及ぼす」として、温泉街のシンボル「湯畑」で計画に反対する決起集会を開いた。中沢敬町長は「素晴らしい温泉を後世に残していくことは草津町の使命だ」と源泉保護の重要性を訴えた。
嬬恋村は3月、高温の地下水や蒸気を利用する地熱発電を重点テーマとしたエネルギービジョンをまとめ、草津温泉の主要な万代源泉から約3・5キロしか離れていない草津白根山などで、地熱発電所の建設を検討し始めた。同村は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業を目指し、ボーリング調査を行う予定だ。
一方、草津町は、建設で源泉の枯渇などが懸念されるとして、ボーリングの許可を出さないよう県に要望書を提出した。
【写真】決起集会で地熱発電所建設計画反対を呼び掛ける群馬県草津町の中沢敬町長=25日午後、群馬県草津町