http://www.kahoku.co.jp/news/2008/06/20080621t73017.htm
岩手・宮城内陸地震の震源地に近い一関市厳美町の祭畤(まつるべ)温泉の源泉温度が、地震発生前の約1カ月間で5度も上昇していたことが20日までに分かった。専門家は「通常よりも大きい上昇」と、地震との関連に注目する。 温度上昇を確認していたのは旅館「祭畤温泉かみくら」。42度だった源泉が地震発生1週間前の6月上旬、47度になっていた。 経営者の佐藤奈保美さん(41)によると、源泉温度は5月上旬に上がり始めた。循環式の湯が、加温用のボイラーのスイッチを切っても、いつものように冷めなかったため、源泉を測ったところ44度だった。5月下旬には46度になるなど上昇はその後も続いた。 湯の花にも変化が見られ、白っぽかったのがやや茶色になったという。 佐藤さんは「急な上昇はおかしいと従業員と話し、どこかに報告しなければならないと考えていたが、その後に地震が来るとは思いもよらなかった」と話す。 温泉の掘削許可を担当する岩手県自然保護課は「5度の上昇は日常の動きと考えるには大きすぎる変化だ」と説明。 岩手県内の火山活動に詳しい岩手大の斎藤徳美副学長(地震防災工学)も「1カ月で5度の上昇は通常よりも大きい」と驚く。ただ、「今回の地震との関連は現時点では分からない。地下水脈がよく分かっておらず、原因究明は難しいかもしれない」と付け加えた。
by mo_gu_sa
| 2008-06-21 00:00
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