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足湯でレジオネラ菌感染、掃除の男性入院 鹿児島

http://www.asahi.com/life/update/0228/OSK200802280108.html

 足湯でレジオネラ菌による肺炎にかかって入院した人が鹿児島県内にいたことが、県環境保健センターの調べでわかった。国立感染症研究所によると、足湯でレジオネラ菌に感染した例は全国で初めて。今月の月報に掲載し、注意を喚起している。足湯は、公衆浴場とちがって水質や清掃などの管理に法的規制がない。同センターは「全国的に足湯ブームだが、実態調査をして基準を設ける必要がある」と話している。

 発病したのは、鹿児島県に住む50歳代の男性で、昨年9月に肺炎で入院した。その後快復したがレジオネラ菌が原因だったため、同センターが調べていた。

 同センターは、男性が発病の1週間前にボランティアで足湯の掃除に参加していたことを知り、足湯の浴槽水、浴槽のタイルを調べたところ、レジオネラ菌が100ミリリットルあたり560個検出された。菌の遺伝子を調べると男性が感染した菌と同じだった。男性がマスクをせずに高圧洗浄機で足湯の掃除をしたため、菌に汚染された水滴を吸い込んで感染したとみている。男性は糖尿病のため、感染しやすかった可能性がある。

 この足湯は観光客向けにJR駅前に設置されている。掛け流し式で、塩素消毒などはしていない。毎日午後11時に湯の供給を止め、排水せずに翌朝の供給再開まで放置していたという。

 レジオネラ菌は水温20度以上の温泉などで、特定の種類のアメーバに寄生して増殖する。高齢者や小さな子などがかかりやすい。急激に重症になって死亡することもあり、02年には宮崎県の温泉で7人が亡くなる集団感染があった。今年1月には三重県四日市市の高齢者の健康増進施設の足湯でもレジオネラ菌が検出され、足湯は閉鎖されている。

 厚生労働省によると、足湯は公衆浴場法の対象にならないため、水質基準や清掃などの管理基準がない。

 京都府立医大病院感染対策部の藤田直久部長は「足湯だからといって不衛生な湯が流れていいわけではない。普通の公衆浴場や温泉に準じて衛生的にきちんと管理する必要があるだろう」と話している。
by mo_gu_sa | 2008-02-29 05:47 | 鹿児島


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