http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200801210021a.nwc
二酸化炭素(CO2)を豊富に含んだ炭酸泉で知られる大分県竹田市の長湯温泉が掲げるキャッチコピー「日本一の炭酸泉」の根拠をめぐり、地元温泉協会と一部の温泉愛好家の間で論争が起きている。 長湯温泉は、1987年に入浴剤メーカーから「ほかに例を見ない貴重な温泉」と評価されたことをきっかけに「日本一の炭酸泉」とPR。年間7万人ほどだった観光客が2006年には約80万人にまで増えた。 ところが06年8月、温泉愛好家がインターネット上で「長湯温泉には炭酸泉といえる施設はない」と指摘した。長湯温泉で各施設が掲示する分析表は炭酸泉の国の基準を満たしていなかったためだ。 愛好家は「景品表示法の不当表示に当たる」として公正取引委員会に申告。県も07年4月、旅館組合などに「日本一の炭酸泉」の文言を使わないよう指導した。 長湯温泉側は、看板上の「日本一」の「一」をシールで覆うなどして隠忍自重。その一方で、地元住民らが温泉協会を設立し、全国の炭酸泉の比較調査を進めた。 その結果、協会は「炭酸濃度が国の基準を超す有料入浴施設も6カ所ある」として、昨年12月にあらためて「日本一」を宣言。首藤勝次協会長は「炭酸濃度、温度、湧出(ゆうしゅつ)量の3要素が総合的に他の温泉を圧倒している」と胸を張る。 県の担当者は「再宣言で根拠が明確になったとはいえないが、県の指導に法的な拘束力はなく、地元の主張は止められない」と事態の推移を見守っている。 【写真】「日本一の炭酸泉」とした看板の「一」の字をシールで覆った長湯温泉の観光施設=大分県竹田市
by mo_gu_sa
| 2008-01-21 10:15
| 大分
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