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八代市の日奈久温泉旅館組合(伊藤輝充組合長)は十五日、年末年始恒例の「バンペイユぶろ」を始める。湯船に浮かんだ黄色い実からは、甘酸っぱい香りがたっぷりと漂い、六百年の歴史を誇る名湯に魅力を添える。来年一月末まで。
地元特産のバンペイユが収穫期を迎えるのに合わせ、落果やへたが外れた約四百個を地元JAから購入。組合加盟の十五軒が「ゆず湯」代わりに毎年浮かべている。
開始に先立って十三日は、伊藤組合長(53)が営む「あたらし屋旅館」で知人らが入浴。重さ約二キロのバンペイユを手に、のんびりと体を温めた。伊藤さんは「季節の香りを存分に楽しんで」とPRしている。
宿泊客以外でも三百~五百円で入浴でき、ふろを“はしご”できる手形(千二百円)もある。利用時間は旅館によって異なる。問い合わせは日奈久温泉観光案内所(電)0965(38)0267。(田口貴一朗)
【写真】日奈久温泉の「バンペイユぶろ」は甘酸っぱい香りが楽しめる=八代市